introduction

三組工房の仕事

三組工房は昭和10年の創業以来、工業製品の版下を専門に制作しています。
各種表示板、操作パネル、銘板、シール、キーボードなど、版下を必要とするあらゆるものを手掛けてまいりました。
版下に関わることであれば、まずは三組工房にご相談ください。

文字組/フォント

電器製品や機械器具は耐久消費財で、製品上の印刷や表示は10年、20年にわたって使えるものでなくてはいけません。
これが宣伝広告を主としたグラフィックデザインとの大きな違いです。
三組工房では違和感のない文字組みを理想として、フォントを選定し、文字を組んでおります。

キーボード

キーボード

キーボードは各国、地域に根付いたタイプライター文化によってキー配列が違います。仕向地によってレイアウトはQWERTY、AZERTY、QWERTZなど多種多様です。 キートップに印刷されている文字や記号は常に指先がふれているため、印刷されている文字が経年変化ではげ落ちてしまいがちです。このため文字の上に透明インクで保護用の被膜を印刷(オーバーコート)することがあります。このオーバーコート印刷があるために、キートップ端からの印刷位置のアキ(クリアランス)は広めになります。

アジア諸国では自国語はほとんどが2バイトフォントで、もともと自国の言語のタイプライター文化はありませんでした。このためローマ字部分は大部分が英語のQWERTY配列です。 中国語(漢語)は現代では多くの場合ピンイン入力なのでキーボードとしては通常のUSキーボードです。ただし台湾では注音字母が普及しているので、英語キーボードとは違う入力法なのでキートップには独特の符号が印刷されています。

市販のフォントは通常はテキストを組んで紙に印刷するためのフォントですが、工業製品ではそのままでは使わずにフォントの太さや字形をカスタマイズして、工業製品専用のフォントを作成して使用している例が多いと思います。

グラデーション

グラデーション

グラデーションはイラストレーターのグラデーション機能を使えば簡単に作れると考えてしまいがちです。
シルクスクリーン印刷の場合、安定的に印刷できる線の太さやドットの直径は0.2ミリ程度ですから、線数でいうと15line/inch程度になってしまいます。
この線数で印刷しても実際にはなぜか濃度50%ほどのところにはっきりとしたラインがあらわれてしまいます。
このためグラデーションを使う場合には、ひとつひとつドットを描いてグラデーションを制作しなければなりません。

グラデーションをほどこす部分の形状によってはグラデーションを作れない場合もありますが、
内照式の場合など光の透過率をコントロールできれば思わぬ効果を生むことがあります。

他言語表記

多言語表記

新興国などではじめは英語で表記されている電気製品も、誰でも使うように普及してくると現地語での表記が求められるようになってきます。また、それまでは他国での基準で定められていた安全基準も、自国の基準を定めたり日本国内で審査する国が増加しています。とくに旧ソ連邦の「独立国家共同体」に属している諸国ではその傾向が強く、以前はロシア語が公用語だったのが、各国独自の言語を使うようになったり、それまでの旧ソ連の安全基準から各国独自の基準を設けはじめています。

今後、各国語での表記を求められることも考えられるので、キリル文字フォントの選択にあたっては、ロシア語以外に西アジア、中央アジアの諸国語に対応しているフォントを選んでおく必要があります。